人事評価制度構築支援

士業事務所、一般企業向けの人事制度構築サポートを行っている2014年入社の横山さんへのインタビューです。
人事領域はより高度な知識やコンサルティング技術が必要になります。実際のプロジェクト内容を詳しく聞いていきたいと思います。

自身の知識と経験で顧客企業の礎を構築。人事評価制度をつくりだすという仕事

公平・公正な人事評価制度の設計・運用で、企業の人事課題を解決

――実際に携わっている業務内容について教えてください。また、それはお客様にとってどういう意義があるのでしょうか

ビジネスソリューショングループ シニアコンサルタント
横山 祐作
2014年に株式会社アックスコンサルティングに新卒入社。入社後は士業営業グループにて関東エリアの士業事務所を中心にコンサルティング業務(マーケティング・営業の仕組みづくり)に従事。 2017年からは士業事務所の経営支援(人事コンサルティング、業務効率化など)に従事する傍ら、一般企業向けの人事・組織コンサルティングにも着手。 これまでに一般企業と士業事務所を含め、100件以上の人事コンサルティングを実施。人事評価制度の構築・運用支援のみならず、評価者研修を中心とした研修サービスの提供、さらにはHRシステムの商品開発までに携わっている。

士業事務所と一般企業を対象に、人事評価についてのコンサルティング業務全般を行っています。内容としては、人事評価制度の制度設計から運用の支援まで全般にわたります。

離職率や労働生産性の低さ、そして従業員の不平・不満への対応やモチベーション停滞など、今、企業は人材についてさまざまな課題を抱えています。そういった人事課題の解決法として、人事評価制度を設計し正しく運用することはとても効果的です。ただ、制度をつくるにはかなり専門的な知識も必要。これまで手掛けてこなかった企業がいきなり社内のリソースだけで始めようとしても、なかなか難しいのが事実です。そこを私たちが請け負うことで、お客様は時間的・人的コストの削減ができ、本当にやりたいことに集中できるようになります。

特に重要なのは、公平・公正で客観的な視点です。社内で制度をつくろうとすると、どうしても偏りが出たり、平等性に欠けたりしがち。主観が入ってしまうと正しい評価ができないんです。さらに、人事評価制度は一度設定して終わりではありません。社会的な状況、自社の事業変化などに応じて常に見直し、必要に応じて変えていかなくてはならないものです。そういった部分も考えると、専門家に任せていただくことはお客様にとって大きなメリットだと思います。


会社運営や人事評価に関する知識はもちろん、対人関係スキルも重要

――この仕事に対して、会社(ACCS)から求められている役割と、必要となる能力や身に付くスキルについても教えてください

人事評価制度構築支援

第一に会社から求められているのは、お客様の希望と期待に応えていくことです。人事評価制度の専門家として、企業に合わせた制度設計はもちろん、その後の運用がスムーズに行くような仕組みづくりをしていかなくてはなりません。一社一社に合わせた提案が必要なのです。

そこで必要な能力としては、まずは会社運営全般の知識です。業務ごとの評価や業績に合わせた賃金や労働分配率などは企業規模・業種によってさまざまです。業種によっては専門用語についても理解していないと最初のヒアリングからつまずいてしまう。もう一つは、人事評価に関する知識と経験です。多くの経験を積んで得た知見があってこそ、事例に基づいた提案やアドバイスが可能になります。もちろん、経験については時間がかかりますが、書籍やセミナー、インターネットなどから情報を得ることは可能ですし、常にアンテナを広く張って多くの情報を得ておくという意識がこの仕事にはとても大切だと思います。そして、この仕事はお客様として話す相手が経営者だったり、複数人だったりすることが多いため、コミュニケーションやファシリテーションの能力、そして、それを踏まえて提案するスキルなどは不可欠だと思います。


事前にどれだけしっかり段取りしたかどうかが、成果物の納期や品質に反映される

――これまでの経験で大変だったこと、個人的に苦労した案件などはどんなものですか

人事評価制度構築支援

どんな仕事も苦労はあると思いますが、この仕事で特に大変なのは、準備するものが多いことですね。打ち合わせの前後でタスク管理や事前確認事項などは必ず準備します。過去の事例を調べたり、情報を収集したりと、かなり時間も手間もかかります。苦労というか大変な作業ではありますが、しっかりとした制度づくりには欠かせない作業なんです。

難しいなと思うのは、時間的な制約が厳しい案件です。そもそも人事評価制度は時間をかけてつくるもの。改訂なら半年くらいでできる場合もありますが、初めて手掛ける場合はほぼ毎月打ち合わせをします。それをお客様の都合で3~4カ月で終わらせないといけないケースなどはちょっと大変です。打ち合わせを増やすか、向こうの意図を聞きながらどこまでで終わらせるのか?コストも絡むことなので、状況を見つつ判断していく必要があります。できるだけ希望どおりに短い納期でという案件はなかなか手強いですね。


今までのクレームは0件。人材に関わる重要課題のサポートだからこそ感謝される

――大変な案件を抱えたとき、それをどう乗り越えたのでしょう?また、それについて周囲の反応は?

人事評価制度構築支援

時間のない案件であっても、ある程度経験値が高くなってベースができてくると、過去の例を参照しつつスピード感を持って挑めるようになります。限られた時間のなかで、できることとできないことを計算して明確に提示し、お客様にもきちんと納得していただけるような進め方をしていくことで、解決は可能だと思いますね。

実は、これまでクレームを言われたことはありません。この仕事そのものは、お客様の利益に直接結び付くものではありませんが、優秀な人材を失うことの損失についてはどの企業もわかっています。だからこそ、私たちの提案やサポートの重要性を理解してもらいやすいし、感謝してもらえる仕事です。それが私のモチベーションにもなっています。また、まだ社内にこういった知識や経験を持つ人が少ないので、社内でも知識の共有やレクチャーを求められることが増えてきました。


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