人材定着・組織改善サポート
人事のコンサル部門の立ち上げメンバーとしてサービス設計を行い、現在も幅広い業種に向け人事コンサルティングを行っている2019年入社の野地さんに部門立ち上げ時のお話と現在の業務についてインタビューを行いました。
多くの企業にサポートを広げていくために取り組んだこと
客観的な視点から、専門的な知識とツールで解決策に導く、企業の伴走支援
――現在担当している業務内容と提供しているサービスの内容について教えてください
野地 圭太
2020年4月からは新入社員の育成担当として、社内のオンボーディング活動にも尽力している。
学生時代から組織運営やマネジメントに興味があったこともあり、現在は一般企業向けの法人営業やHR商材のソリューションセールスを行っています。顧客の状況をヒアリングしたうえで、今後の改善策や必要施策を提案し、組織課題の解決につなげるための支援を行うのが主な業務です。現代は多くの企業が人材不足を課題にしています。採用難という背景に加え、離職やテレワーク普及に伴うコミュニケーション不足、古い体質からの脱却など、お客様によってさまざまな悩みを抱えているのです。そして、それに対して、何から手を付けてよいか分からないという声も多く聞きます。解決に向けての伴走支援を求めている企業が多いのです。
だからこそ、組織の状態を可視化し、現状の課題の洗い出しや優先順位立てを行い、どうやって組織課題を解決していくべきなのかを提示できる、HR(ヒューマンリソース)領域の専門的知識が必要とされています。私たちHR営業チームが担っているのはまさにその部分。お客様の現状を第三者的な視点も含めて改めて整理し、今後取り組まなければならない解決の道筋を見つけ、提供していきます。リソースの問題や組織の状態によって手が届かない部分をACCSの知識とツールでサポートすることで、よりよい組織づくりや現状の課題解決に役立てていただくのです。
日本でこれから発展していくHR分野のリードカンパニーを目指す
――新規事業とのことですが、自社から求められている役割はどういったものですか?また必要なスキルについても聞かせてください
HRの分野はまだまだ日本では未発達と言えます。人材開発の部門を設けていたり、HRテクノロジーを活用したりしている企業が少ないという現状がそれを表しています。だからこそ、ACCSはいち早く新規事業としてHR領域へアプローチする部門を設立したのです。この新たな事業を成功させて、一般企業とのつながりが増えれば、これまでの士業コンサルティングに加えて、事業会社としても成長することができます。そのために法人営業のノウハウを蓄積し、事業拡大にあたって必要なノウハウを会社に還元すること、そして将来の花形部署として成長していくことが求められていると思います。
個人に求められるスキルについては、コミュニケーション能力、タスクマネジメント、お客様の声を聞き取りカタチにするヒアリング力など、コンサルタントとしての基本的な力はもちろん、業界知識なども日々インプットが必要です。ただ、業務を通してヒアリング力や課題解決力、提案力、事業を回すために必要なノウハウは自然と身に付いていきますし、ACCSには優秀なコンサルタントの先輩が数多くいるので、意欲があればいくらでもスキルを吸収できると思います。
ゼロからのスタートだからこそ、苦労は多いがやりがいも大きい
――これまでの経験で大変だったこと、個人的に苦労した案件などはどんなものですか
新規事業部に配属され、取り組みを始めたばかりの頃は本当に大変でした。特にACCSは創業以来、士業向けのサービス展開がメインで、法人営業のノウハウがない状態でした。どう商談を進めていけばよいのか?どんな提案が相手に響くのか?わからないことばかりで、本当にゼロからのスタートだったからです。提案をして担当者からはOKが出たのに、その先で話をひっくり返されるということも何度も経験しました。担当者だけでなく、相手の会社全体の状況を見て最適解を提案しないといけないことも学びましたね。
正直に言うと、最初はうまくいくことなんて1つもありませんでした。新しい営業先、営業スタイルが求められていたため、お客様の状況を理解すると同時に新しい営業の型をつくらなくてはならず、とても時間がかかったのです。また、この部門でメインとするサービスは、お客様の組織課題を解決すること。誰か一人の課題ではなく、さまざまな価値観や考え方を持った組織全体の課題を変える取り組みが求められるため、簡単には解決できないことが多くあります。だからこそ、プロとして状況をしっかりと把握し、一番効果的な解決策をご提案していかなくてはなりません。
印象的な事例というよりは現状のお話になりますが、現在、一般企業向け支援については、中堅・中小企業だけでなくエンタープライズなど多様な業種・業態の企業様から問い合わせをいただいています。その分、お客様の悩みや課題が企業規模や業種によって全く異なり、適切な解決策を見つけていく作業はより複雑化しています。また、組織は生き物です。たとえ同じ規模・業種であっても、各組織が持っている企業風土や文化は異なるもの。そういった要素まで鑑みたうえで対策を実施していくことが求められるので、やりがいを感じる一方で一筋縄ではいかない難しさもあります。
「サーベイ」を行い、企業の課題を少しずつ紐解いていく
――先ほどの苦労や、難しかった点について、どうやって解決してきたのでしょう?
個人ではなく組織的な課題を解決するためには、実際に従業員が会社に対してどういう思いを持っているのか?どんな不満を持っているのか?を知る必要があります。それがわからないと対策の立てようがないのです。そのため、基本的にまずはクライアント組織の現状把握からスタート。ACCSで提供している「サーベイ」を実施することで課題を抽出し、課題に対して適切なアプローチをして、解決の糸口を拾っていきます。もちろん、多くの人が関わっている以上時間がかかるものですが、地道な活動を続けた末に成果が出てきたという企業も増えています。
また、課題の洗い出しだけではなく、クライアントが思い描く組織像を一緒につくり上げていくことも一つの手段です。なりたい組織像を具現化していくには、やはりヒアリングがとても重要で、お客様の発する言葉のなかに、目指している未来像や現状の課題、改善しなければならないことなど、ヒントがちりばめられているものです。それを一つひとつ整理し、一緒に形づくっていくことで、問題点の解決方法が見つかることもあります。これは、お客様と接する際に最も重要なスキルでもあるため、特に意識してコミュニケーションを取るようにしています。
お客様からの声が何よりの励み。企業や時代に合わせた最適解を常に求めていく
――これまでの取り組みのなかで印象的だった反応はどんなものですか
お客様から「マネジメントに対する意識が変わりました」「部下とどう接していけばよいかがわかりました」などの言葉をいただいた時です。 組織改善につながる取り組みの答えは一つではありません。常に改善を続ける必要があります。しかし、取り組みを通じて少しでも関わった方々が気づきを得たり、組織づくりに向けて前向きな人が増えたりすることに、とてもやりがいを感じます。多様な価値観を持つ人たちが集まって働くのが組織というもの。それをよりよい方向に導くために何が必要か、これからも突き詰めていきたいと思います。